流れた時間だけ見どころがある南禅寺畔旅館,八千代から始まる10分の京の道。
旅館八千代玄関
桜、新緑、紅葉、雪景色。いつも南禅寺は美しいです。
京都・鎌倉両五山の上に列せられた格式ある禅寺で、臨済宗南禅寺派の総本山です。東山山麗に広がる壮大な伽藍は、もとは亀山天皇の離宮でした。国宝大方丈の枯山水「虎の子渡し」は小堀遠州の作です。小方丈の狩野探幽作の襖絵「群虎図」とともにぜひ見て下さい。石川五右衛門の「絶景かな」の名台詞で名高い巨大な三門と勅使門は重要文化財に指定されています。南禅寺敷地の南奥にある煉瓦造りの水路閣は琵琶湖疎水の支流で、長さ93mの様式アーチが境内の自然に映え、秀麗な景観を作り出しています。
銀閣寺まではゆっくり哲学の道で。
滋賀県の大津から山科を通り、蹴上へと来た琵琶湖疎水は、インクラインの上で分岐して一方は岡崎公園、平安神宮への大きな流れとなり、もう一方は小さなせせらぎとなって南禅寺境内の水路閣をへて若王子神社辺につながります。ここから銀閣寺にいたる2kmは、春は桜並木が美しい恰好の散策道。哲学者の西田幾多郎氏らが好んだことじから「思索の小径」とよばれ、いつしか哲学の道となりました。山手の延びるいく筋もの侘びた古寺への道も旅情を誘います。
日本の一紅葉、禅林寺(永観堂)
秋冷のころはあでやかな錦繍に彩られる禅林寺は、一般に「もみじの栄観堂」の名で親しまれている。空海の弟子・真紹が建立、7世の永観のとき阿弥陀如来を収めて、浄土念仏の道場になった。永観が夢の中で念仏三昧のとき、本尊の阿弥陀様が「永観よ遅いぞ」と振り返ったという伝承を持ち「見返り阿弥陀」と呼ばれている。左後方を向く優雅な姿が美しい。弁天池のほとりの「岩垣もみじ」は古くから歌人たちに愛でられた。
〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺畔 京料理とお庭の宿 八千代 TEL075-771-4148FAX075-771-4140 e-mail
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世界の「植治」の傑作、無燐庵
明治の元勲・山県有朋の別邸。第一次山県内閣が総辞職した明治24年頃から着手し、当時はまだ無名だった庭師・小川冶兵衛と二人三脚で5年近くもかけて池泉回遊式庭園を作庭した。疎水の水が、引き込まれ花菖蒲や躑躅などが咲き乱れるモダンな雰囲気の明治の名庭は、東山を借景にすがすがしい広がりを持つ。明治36年、山県や伊藤博文など四巨頭が日露戦争開戦を決断した歴史的な場所としても有名です。
野村美術館では正座で見て下さい。
南禅寺から禅林寺(永観堂)に向かう道の途中にあります。昭和59年に野村財閥の2代目野村徳七氏によって解説されたもので、明治から昭和にかけて蒐集した美術工芸品が展示されています。収蔵品は佐竹本三十六歌仙切などをはじめ、茶碗、香炉など茶道具、絵画、墨跡、能衣装、能面など重要文化財を含む1300点に及びます。土蔵造りを模した和風の館内で展示室では畳に座って鑑賞できます。3月中〜6月中、9月中12月上のみ開館。
外国人はみんなこれを見たいらしいです。泉屋博古館
昭和55年に博物館として一般公開された所蔵品は、中国古代の青銅器を集めた住友コレクションとしてあまりに有名です。殷周時代の祭礼器や漢代以降の古鏡などを体系的に展示しています。和漢の鏡鑑類、茶道具、仏像、鉄斎絵画などを合わせて1700点、白亜の近代的洋館に収めています。すべて住友家からの寄贈によるもので、泉屋はその屋号です。古代中国の研究では本家を優る、世界に誇れる宝物群です。3月〜6月、9月〜11月のみ開館。
平安神宮の神苑は観ましたか。
明治28年平安遷都1100年を記念して造営され桓武天皇を祀り昭和15年に孝明天皇も合祀する。2haの庭は明治時代を代表する小川治兵衛の作で、ふんだんに琵琶湖疎水の水を使った池泉回遊式の雄大な神苑は桜、フジ杜若、花菖蒲、紅葉など京都の四季と調和しています。
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